Flavor of Life
日々の思いつきとこれまでの旅行記、音楽と本の感想などを稀にアップしていきます。
自分の感じたことをすっと言葉にすることに、ときに困難を覚えることがあります。
うまい表現がみつからない、というか。
「言葉をみつける過程」の記録としても位置づけていけたら、と思っています。

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秋の別れ道                 
適宜、虚構も織り交ぜた、
昔の記録。

1.最後に会ったとき、それが最後だとは思いもしなかった
  仕事は楽しい? 
  うん、楽しいよ、と笑った顔がどこか寂しそうだった
  秋を迎えて以降
  大丈夫?ときいたメールに返事が来ることは二度となかった

 
2.「来月一杯でお店を辞めることになりました」
  20代前半のあいだずっと通っていた美容室のお姉さんから
  一通の葉書きが来た
  あれ・・このあいだ髪を切ったときは
  何も言っていなかったはずだけど・・・
 
  数ヶ月に一度しか髪を切りに行かない横着者の私が
  慌てて切りに行った
 
  髪をきる間、やたらと話かけずにほっといてくれるお姉さんとは気が合った
  学部のとき卒業式の予約をしていたのに、
  卒業が不可になって沈んだ声でキャンセルをした私に、
  「来年待ってますからね」と言ってくれた
  その声は温かかった


3.その友達と会うのは1年振りだった
  何となく渋谷から表参道まで歩いた
  煙をあれだけ嫌がっていた彼が、赤信号で当然のように煙草を取り出し煙を吸う
  私は大げさに煙を仰ぎ不快感を顔に示した

  歩道橋を上りながら
  「あの頃は毎日会ってたよねぇ、つきあっているって勘違いされたよね」と
  懐かしく話しかける私の心は、
  なぜか、もう二度と2人で会う機会はないのだろうという
  予感に満ちていた

  それから程なくして、彼が結婚したと聞いた

  彼の好きな音楽も果物も知らない人が妻になるなんて、と
  私はベッドに倒れこんだ

 
4.1年おきに引越しをしていた頃
  一番の親友だったねずみちゃんとぴーちゃんを
  住み慣れたマンションにあえて置いてきた

  遠い道程を経てたどりついた太平洋側の町は
  2月の陰鬱な曇り空の下
  ひどく寂びれてみえた
  ねずみちゃんとぴーちゃんを失った私は、
  至極引っ込み思案になり、
  家のすぐ裏の公園も恐ろしくて行けず、
  窓から公園をひとりぽつねんと眺めていた
: つれづれ : comments(0) : - : posted by kay :
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